どうやら学内の情報基盤が一新されたらしい。

そこで新しいもの好きの筆者はさっそく調査に乗り出したのだった…!

新しいシステムはVMware Viewを使い、Sumsungのゼロクライアントからクラウド上の仮想マシンにアクセスする方式のようだ。処理はクライアント上ではなく、すべてクラウドサーバ上で行われたものが配信される形なので非常に高スペックで堅牢。操作するたびに処理が止まっていた以前のシステムとは比較にならない。

仮想マシンのOSはWindows7 Enterprise。また、従来はWindowsとデュアルブート構成になっていたLinux環境も一新され、XmingまたはTeraTerm経由でRed Hat Enterprise Linux 6を使用する。ということは、従来のように専用PCを使わなくても、ネットワークから直接サーバにアクセスして利用できるのでは?

この疑問を解消、そして便利な環境を最大限活用することを目指し、試行錯誤してみた。

続きはRead Moreで(-ω☆)キラリ

学外からの場合は、まずVPNで学内ネットワークに接続しておこう。
今回の検証は、すべて学外のPCからVPN経由で行なっている。

  • SSHで接続して、CUI環境を利用する

Windowsからは、TeraTerm等のSSHクライアントを使ってlinux.dcr.大学のドメイン名.ac.jpに接続。
Linuxからは端末で「ssh [email protected].大学のドメイン名.ac.jp」を実行すれば接続できる。

CUIのプログラミング等にはこれでも十分使えるが、これだけではちょっと物足りない。以下でGUI環境が利用できるか試してみよう。

  • XmingでGUI環境を活用しちゃう?

あらかじめXmingを入れておく。

まずXLaunchを起動。

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One windowを選択

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Start a programを選択。XDMCPだとうまく接続できない模様。

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Start programの「xterm」消して、「gnome-session」と入れておく。
そしてRun RemoteのUsing PuTTY(plink.exe)を選択。
コンピュータはlinux.dcr.大学のドメイン名.ac.jpを、ユーザ名/パスワードは自分のものを入力する。

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次へ進む。

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 これで設定は完了。次回接続時のためにこの設定のショートカットを作っておくと便利。Save configurationボタンで作成できる。

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 今回は「RHEL6」という名前のショートカットを作成しておいた。

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 Finishをクリックすると、以下のようなウィンドウが起動するのでしばらく待機する。ずっと眺めていると目に悪そうだ(笑)

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しばらく待つと、デスクトップが表示されて使用準備が完了!
(※この図はxtermからgnome-sessionを起動したところ)

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 ちょいといじってみよう。ストレージのRAIDコントローラはIBM?

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 どうやらHPのマシンが使われているようだ…

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 RHEL6、搭載プロセッサはIntel Xeon E7-4830。1CPUあたり8コア/16スレッドで市販価格は27万ぐらいだって…

メモリ容量とCPUは圧巻ですね。

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 CPUモニタで64threadsを確認。Xeon4台…ということは4つのクラスタ構成なのかもしれない。

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  •  結論

無事、CUI環境とGUI環境の両方を外部から使用することに成功した。WindowsのほうはVMware View Clientを導入しても外部から接続できないようだ。

大規模なマシンには夢がある。

※20130512追記
IPアドレスが変わったようなので、アクセス先をドメイン名表記に変更しました。
1ユーザあたりのディスククォータは1GB程度のようです。